動物園のような職場と聞き、ここなら長く続けられると思った
採用面接の際、高専で設備系の研究室にいたと話すと「うちで新たに設備本部をつくるか ら、ちょうどタイミングがいい」と、内定も出ていないうちから小野社長の構想に組み込 まれ、「これも縁かな」と入社を決断。入社7年目の今、設備本部 設備主任として期待通り の成長を遂げ、多くのプロジェクトを任されている。
「採用面接で社長が『オノコムは動物園みたい』と言っていたことが印象に残っています。社員さんは人柄がいいし、仕事はおもしろそうだし、ここなら長く続けられるかなって思い入社を決めました」
採用面接で予告された通り、入社後すぐ設備の仕事に配属された。
「基本的な仕事を1年くらいかけて上司から学んだ後、オフィスにいたのでは建築の流れや、設備がどのタイミングで入るかわからないので『現場で働きたい』と上司にお願いし、現場監督的な立ち位置で2年半ほど仕事をしました。今は設備本部に戻って設備主任をしています。そういう融通の効くところが、オノコムの良さだと思います」

入社4年目、フルBIMかつZEBの先進的プロジェクトを担当
過去に担当した印象的なプロジェクトとして名古屋の設備会社である閑林工業の本社新築工事を挙げる。
「閑林工業さんは設備会社ということもあり、設計段階からZEB(Net Zero Energy Building:建物の一次エネルギー消費量ゼロを目指した建築物)認証の取得を目標に掲げていました。お客さまと一緒に『魔法瓶みたいな建物にしないとCO2実質排出量ゼロは難しい』みたいな議論を重ねながらプロジェクトを進めました」
ZEBは政府が推進するカーボンニュートラル実現の鍵を握る技術と言われ、建築業界での注目度が非常に高い。
「太陽の動きに追随する可変ルーバーを提案してVRで日照の変化を確認するデモを実施したり、点群で周りの建物を3Dモデル化して太陽光パネルの配置を検討したり、最高効率の設備を入れたり、建物の遮熱性を高めたり、とてもやりがいのあるプロジェクトでした」
設計段階から3DのBIM(Building Information Modeling)を全面活用してプロジェクトが遂行され、意匠性、機能性、先進性が極めて高い案件だった。
「当時、入社4年目の26歳で肩の荷が重い部分はありましたが、お客さまと対等な立場で仕事をさせてもらいました。かなり難易度の高いプロジェクトを若手にまかせてくれるところも、オノコムらしさといえるかもしれません。おかげさまで今ではZEBや太陽光の絡むプロジェクトがあると、社内でまず私に相談が来るスペシャリスト的な立場になることができました」

設備部門を引っ張るリーダーとして目標と覚悟を持って
2024年一級建築士の資格を取得、次の目標は設備分野の最高資格である設備設計一級建築士の取得だという。
「設備の仕事は、お客さまから『建物を建てたい』とお話をいただくところから始まり、関係部署と連携し、ニーズに合わせた設備を設計に落とし込み、現場に通い、コミュニケーションを取りながら現場での変更にも対応する幅広い仕事です。設備自体の進化も早いので知識を増やす必要がありますし、ZEBやクリーンルームのような設備が重視される物件もあるので、もっと自分自身がスキルアップしていかなくてはいけないと思っています。」
「設備本部は設立されたばかりで人数も少ないですが、もっと社内で存在感を出せるようにしていきたい。そのために、どういう立ち位置で、どう動けば良いのか、どう貢献できるか、自分がリーダーになるという自覚を持ち、しっかり行動していきたいですね」と、箱木は今後の展望を話してくれた。
建築物の設備には、空調・換気・給排水・照明などさまざまなカテゴリーがあり、いずれも利用者の快適性を左右する重要分野である。オノコムが建てる建物をもっと快適にするために、箱木は日々チャレンジを続けている。


プロフィール
箱木 昂
設備本部 設備主任(一級建築士)
2018年入社。工学部建築・都市システム学科 卒
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オノコムのIT活用を推進するiTeamsが自社を独自に取材し、事実に基きつつも適度に脚色を加えながらユルくお届けする情報発信メディアです。