家事と仕事を両立しつつ、事務職のち積算。<br>今はバリバリの3Dモデラー。
竹田里香 インタビュー

家事と仕事を両立しつつ、事務職のち積算。
今はバリバリの3Dモデラー。

「やりたいことができるし、働く時間や場所も柔軟だし、家事と仕事を両立しやすい職場だと思います。夫や子どもからは、なぜか『自由な会社だね』と言われています。」と、VDC推進室の竹田里香は話す。

前職は、有期雇用の大学職員として経理を担当。スキルアップを図るべく働きながら勉強し、簿記2級を取得、しかし正規職員への登用は叶わなかった。正社員として働ける会社を探す中、縁あってオノコムへの入社が決まった。

「建設の仕事に拘りはなかったのですが、経理の知識を活かせる建設業経理士という資格があることを知り、コツコツ勉強して1級を取得しました。でも、入社後に経理の仕事をすることはなく、今は建築図面を3Dのバーチャルモデル化する仕事を担当しています」

入社当初は、事務仕事を担当した。勉強熱心な竹田は、知らない専門用語が出てくると、自分で調べたり、隣の先輩社員に教えてもらったりしながら、すぐに仕事を覚えた。このとき隣の席にいたのが荻野だった。仕事中でも音楽が流れると、つい口笛を吹いてしまうおちゃめな荻野は、1聞けば10教え、現場に行けば上から下まで何時間もかけて教える、 “教え魔”だった。

竹田と荻野
カメラを向けると照れる竹田に対し、ノリのいい荻野。社歴や年齢の上下を感じさせない素敵な関係性がうかがえる。

「荻野さんが積算担当だったので『私も積算やってみようかな』と言ったら、二つ返事で『いいよ』と言われ、積算部門へ異動しました。積算には構造計算ソフトを使うのですが、これが3Dに触れるきっかけでした。いろいろ教えてもらいながらソフトを使っていたら、3Dモデリングの担当者から『それが使えるならSketchUpもイケるんじゃない?』といわれ、並行して取り組むようになりました。当時は積算の部長から『竹田さんは、あくまで積算がメインだからね』と釘を刺されていたのですが、今ではこちらが本業です(笑)」

VDC推進室の前身組織が立ち上がるタイミングで、正式に異動となった。現在は、設計部が作成した図面データを3Dモデル化したり、英語で指示を出してフィリビンの現地エンジニアにモデリングを依頼する業務などを担当している。

竹田がBIMベースの3Dを編集・ハイスペックPC
(写真:左)BIMベースの3Dモデルに、建築現場周辺の点群データを重ねながら作業している様子。(右)竹田の足元にはRTX4090が搭載されたハイスペックPC。

「3Dのパースをつくったり、VRへインポートして動画をつくったり、仕事が形になるのは楽しいですね。どんどんソフトがアップデートされるから、常に勉強しなければいけないのは大変だけど、上手にモデリングできると楽しいし、スキルアップを実感できるので、とてもやりがいを感じています」

また、竹田はフィリピンから来日して研修をしている現地スタッフの世話役も任されている。

竹田とフィリピンスタッフ

「言いたいことが伝わらずもどかしいこともありますが、日本語を教えたり、一緒に現場へ行ったり、食事したり、国を超えて彼女たちと触れ合えることは、私自身の刺激になっています」

インタビューの最後に「オノコムを何かに例えるとしたら何ですか?」と質問すると、竹田はしばらく悩んでから「飛行機」と答えた。そのココロは「なんでもスピードが速いから」だそうだ。

竹田 里香

プロフィール

竹田 里香

2016年入社。VDC推進室 Chief 3D Operator

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